北アルプス大縦走(その2) 薬師沢~雲ノ平~高天原~水晶岳

スポンサーリンク

7月25日(水) 第5日 薬師沢

4:50 薬師岳小屋から、夜明けの槍ヶ岳。やはり槍が見えるとテンションが上がる。

6:20 ゆっくりと出発。Mさんは天気の回復を期待して再び薬師山頂へ向かったが、下から見る限り山頂はガスにまかれている。

7:20 薬師平。ケルン横のテーブルでコーヒーを入れる。途中の沢で昨日までのTシャツとパンツを水洗いして、ザックの背中に挟み込んで歩きながら乾かす。薬師岳山荘には水がなかったのでキャンプ場で水を補給。

9:00 太郎平小屋に到着。トイレや水の補給をしながらぐずぐずしているとMさんも到着。やはり山頂の景色は見れなかったらしい。Mさんは折立に降りるのでここでお別れ。小屋前のテーブルでビールを酌み交わして1時間ほど話をして別れた。Mさん、3日間お世話になりました。

10:45 混むと聞いている水晶小屋に予約を入れてから出発。雲ノ平が良く見える。明日はこの壁を登るのか。。。

11:50 薬師沢へのひとつ目の渡渉点にさしかかると、木の間から素っ裸の人がチラチラと見える。行水をしているらしい。さっそくまねをして反対側の沢にすこし入ってフリチンに。ザブンと漬かるのは冷たすぎるけどバシャバシャと水浴びをする。天国だー。気持っちいー。ふと見上げると、20メートルほど先に登山道が見えている。まーいーか。

すこし歩くと行水のおじさんに追いついて少し話をする。薬師山頂であったパトロールの女の子2人とも再会。みんな薬師沢に泊まるそうだ。河童が隠れるというカベッケガ原を過ぎると薬師沢も近い。

14:00 薬師沢小屋に到着。沢が気持ちよさそうに流れている。とても居心地の良い場所。行水さん(本名ではありません)とビールを飲みながら時間をつぶす。川原で昼寝がしたかったけれど、それにはちょっと寒い。行水さんも川原でくつろいでいた。

7月26日(木) 第6日 雲ノ平・高天原

行水さんは足が遅いのでと言いながら4時に出発していった。

5:30 薬師沢小屋を出発。吊橋を渡って森に入っていく。

雲の平への急登は湿ったコケの大岩がゴロゴロした樹林帯の中。こんな道が続く。きつい。

それでもコースタイムを少し切るくらいの時間で木道に出た。雲ノ平はこれ以上ないほどの快晴。

カメラのベテラン風のおじさんに勧められて祖母岳に向かう。山頂に来る人はみんな最高の景色にうっとり。ダベったり写真を撮ったりして1時間ほど過ごす。みんな景色に見とれて上の空になっているのか、ストックや手袋を忘れて3人が取りに戻ってきた。ひとつひとつの山を全部背景にして記念撮影。赤牛岳に飛行機雲がかかっていた。

10:00 雲ノ平山荘。トイレを借りて小休憩。

10:20 木道を外れて高天原峠へ。しばらくすると再び樹林帯。下りは足にくるから苦手だ。高天原峠を過ぎてそろそろ足が売り切れるかと思い出した頃に沢音が聞こえてくる。すると予想通り、川原にたたずむ行水さんを発見。また行水をしたらしい。あなたもどうぞと勧められるがもうすぐ温泉なので足を冷やしただけで出発。

13:00 突然空が開けてニッコウキスゲとワタスゲが咲き乱れる湿原が現れた。

なるほどこれが高天原湿原か、と思っているとすぐ先に高天原山荘が見えた。NHK放送のあと建て替えたらしく小奇麗な小屋である。

14:00 高天原温泉に向かって歩き始める。入浴中の行水さんに声を掛けてから、まずその奥の龍昇池を見に行った。静まりかえった静謐な場所。池の水面に薬師岳が逆さに映っている。すぐそばの夢の平も見ておく。高天原周辺がこんなに美しい場所だとは思わなかった。

14:50 温泉に戻り、シャツを川で手洗いして岩の上に干す。ちゃんとした男湯と女湯があるが、川原の反対側の湯船が気持ちよさそう。

おじさん族は両方の湯船の間を巻きタオル1枚で行き来している。川を渡ると足が冷え切るので湯船に飛び込む。さっき龍昇池で会った竹中直人似のヒゲのおじさんが遊んでくれた。写真を撮って話をする。

明日行く予定の温泉沢の標識があるけれど、どこが登山道なんだろう?

7月27日(金) 第7日 岩苔乗越・祖父岳・水晶岳

5:50 高天原山荘を出発。温泉沢を登る計画だったがやはりノーマルな岩苔小谷へと進む。最初は樹林帯であまり面白くない。途中で水晶池を覗いて、さっさと歩を進める。やがて森林限界を超えるとそこは黒部源流の世界だった。雪渓から流れる沢がありこちから集まって岩苔小谷の流れを作っている。手にすくって飲んでみるととてもやわらかい水である。

9:00 岩苔乗越。黒部の最初の一滴を探すつもりだったが、それは無理だとわかった。要するに、この雪渓が黒部川の始まりなのである。ここを分水嶺にして黒部川と岩苔小谷にわかれ、最後は両方とも合流して黒部本流になる。

いちおう乗越の南側が黒部源流ということになっているので、乗越を超えた側の雪渓で水を汲めるところを探す。50メートルほど先で雪渓に穴が空いていたのでコッヘルで汲んでガブガブとのむ。さらにコーヒーを入れて、三俣蓮華岳に向かって乾杯!

昨日雲ノ平を半分しか見れてないので、時間調節をかねて祖父岳にピストンする。ヘリがうるさいと思ったら滑落事故があったらしい。ピックアップできるところへ怪我人が移動するのをホバリングしながら待っていたのだろう。ちょうど怪我人を収容するところをひとつ手前の尾根から見た。ハシゴの横から雪渓まで4回転したとパーティの仲間が言っていた。自分で歩けたそうなので大怪我ではないらしい。

昨日と同じようにぐるっと周囲を見回して、黒部五郎がどうしても気になる。よし、予定外だけど明日行くと決める。

祖父岳で昨日の高天原で遊んだひとりに再会。双六に向かうとのことで、ワリモ北分岐で別れた。

14:00頃 水晶小屋に到着。さっそく山頂ピストンに出かける。

14:30 水晶岳山頂。双耳峰の両方を踏んでおく。

男3人組みがやってきて話をする。北峰に三角点があることを教えてあげた。

水晶小屋は三俣小屋と同じ伊藤正一氏の経営で、前から探していた伊藤氏の著書「黒部の山賊」が置いてあった。重くなるけれど1冊購入。

(続く)

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました